電子機器及びコンピュータの開発設計、各種電子機器の製造販売を事業とする株式会社テクノスコープ(本社・埼玉県浦和市、白川進社長、048-822-5281)は、6月25日、次世代のデジタル機器接続ケーブルとして家電、パソコン、周辺機器業界が注目する「IEEE1394」400Mbps(メガビット/秒)に対応可能なバスモニターキット「ZenkumanTM
AFW-40」の販売を開始すると発表した。
「ZenkumanTM AFW-40」は、IEEE1394バスをパソコンを用いてモニターするためのキットで、IEEE1394で接続されされている機器の通信状況を簡単にモニターすることができる。
同社は、IEEE1394関連製品の一貫として主に周辺機器メーカー及びその開発者向けに販売を開始する。
同社は、1998年9月より「IEEE1394」200Mbps対応のバスモニターキット「ZenkumanTM
AFW-20」シリーズを国内のメーカーや開発会社向けに販売しているが、既に市場では「IEEE1394」400Mbps対応の要望が高まり、「IEEE1394」400Mbps対応の周辺機器も登場し始めている。
同社は、こうした市場の要求に答えるべく「ZenkumanTM AFW-40」の販売に踏み切った。
同製品は、IEEE1394の100,200、400Mbpsに対応しており、Asynchronous(非同期転送)及びIsochronous(同期転送)をフルにサポートする。
専用IEEE1394PCIカード、専用ドライバ、専用ソフトウェア及び操作説明書がキットの基本構成となっている。
また、動作環境は、現在WindowsNT4.0に対応している。
「ZenkumanTM AFW-40」の最大の特徴は価格にある。
従来のIEEE1394のプロトコルアナライザーは、100万円以上の高価なものばかりだが、同製品によりローコストでの導入が実現し、幅広い開発者に購入の可能が生まれる。
現在、IEEE1394対応製品は、PC周辺機器に限らず、ソニーのプレイステーションを初め情報家電製品まで多数発売が予定されている。
同社は、IEEE1394を搭載した機器が急激に増え、周辺機器を開発する際の環境等が必要になるのを見込み、PC周辺機器メーカー及び情報家電メーカー、その他幅広い分野に向けて、年間1000セットの販売を予定している。
1999年6月18日から住商電子デバイス株式会社(東京都千代田区)より販売することとなる。
価格はオープンプライスとなる。
株式会社テクノスコープは、Apple Computer社が1988年から開発している「ファイアワイア (FireWire)
/ IEEE1394」に注目し、約5年前より調査、開発を行い、その後「IEEE1394」関連製品をリリースしながら、開発技術を集積してきた。
今後も市場形成の一助と成るべく「IEEE1394」関連製品を発表し続ける予定である。
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