電子機器及びコンピュータの開発設計、各種電子機器の製造販売を事業とする株式会社テクノスコープ(本社・埼玉県浦和市、白川進社長、048-822-5281)は、8月3日、パソコンのキーボードコネクタに接続する英数/カナ対応磁気&バーコードカードリーダー「MCR-1344」の販売を開始すると発表した。
同社は、Macintosh用のバーコードリーダー「Zenkuman BAシリーズ」及び、マルチプラットフォーム対応バーコードリーダー「KEY坊シリーズ」を5年前より販売しており、今回、新たに磁気カードリーダーが加わることになる。
「MCR-1344」は、磁気カードとバーコードカードのどちらでも読込み可能で、
- 磁気カードのデコーダ機能
- バーコードスキャナのデコーダ機能
- パソコンのデータ通信機能
の三つの機能を一つに統合し、小型化に成功した製品である。また、従来困難であったキーボードインタフェースによる半角カナ読込みを実現し、利用範囲を広めた。同製品の特徴をまとめると次のようになる。
- キーボードインタフェース対応
ホストコンピュータのキーボードコネクタに接続し、ドライバーソフト等の専用ソフトが不要。
磁気&バーコードカードのデータはソフトウェアに関係なくキーボード入力と同じ形式でパソコンに取り込み可能。
- 豊富な対応規格
磁気カードは、JIS規格 X6301-II型(NTT)に対応。(英数の他、半角カタカナも入力可能)
バーコードは、殆どの規格に対応 WPC(JAN/EAN/UPC), NW-7, CODE-39, 2of5,
CODE-128, MSI/Plessey, IATA
- マルチプラットフォーム
NEC PC9800シリーズ、富士通 FMVシリーズ、IBM ThinkPad、Apple Macintosh、富士通FMR等、国内の殆どのパソコンと接続可能。
- 軽量コンパクト
手のひらサイズで約130gととてもコンパクトかつ軽量化を実現。
- 省エネ設計
パソコンより電源を供給するので外部電源が不要。
- 高い信頼性
国内管理基準による生産ラインなので安心の品質。保証期間は1年間。
同製品は、磁気カードやバーコードカードによる情報入力を可能にするだけではなく、それらが混在したシステムでも安価に開発することが可能となる。
顧客管理や会員管理等、応用範囲は広く、特に病院等の医療関係では磁気カードが既に導入されているケースが多い。今後はこうした、医療システム関係での需要が高く見込まれる。
同社は、本製品をシステムハウスを中心に販売を行うが、小ロットでの注文にも応じるとしている。価格は10万円から10万8千円(対応機種による)で、1998年8月3日より流通各社より販売する。
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