電子機器及びコンピュータの開発設計、各種電子機器の製造販売を事業とする株式会社テクノスコープ(本社・埼玉県浦和市、白川進社長、048-822-5281)は、8月20日、次世代の標準インターフェースとして有力視されている高速シリアル通信規格「IEEE1394」100/200/400Mbps(メガビット/秒)に準拠したターゲットファームウェア開発支援キット「PFW-41
DDK」の販売を開始することを発表した。
「PFW-41
DDK」は、IEEE1394機器側ターゲットファームウェア(ソフトウェア)開発支援キットとして、同社のこれまでのIEEE1394機器開発の経験から、IEEE1394周辺装置を開発する際に必要となるホストPC側の専用テストドライバーソフトウェアを中心とした構成となっている。
開発されるIEEE1394機器に対し、同製品を搭載したホストPC側から様々なコマンドを送信することが可能で、デバッグを進めることが出来る。
具体的には、開発中の周辺機器の強制マウントや、エラーパケットの強制的な送信を行うコマンドが用意されているため、容易にデバックを行うことができる。
こうした、機器開発に際して、IEEE1394 400Mbpsまで対応した機器側のターゲットファームウェア(ソフトウェア)開発環境として照準を絞った製品はこれまでなかった。
このキットを使用することで、開発期間が大幅に短縮できる。
更に同社製のバスモニタ(別売)も併用することにより、より一層の効果開発環境を揃えることが可能となるという。
既に「IEEE1394」に対応したデジタルカメラ、プリンタ、MO, HDD等のストレージ関連などが販売されているが、今後さらに、マルチメディア、家電、周辺機器メーカーから、これらに拍車をかける形での製品化が予想される。
同製品は、「IEEE1394」の100/200/400Mbpsまで対応し、同社製のIEEE1394PCIホストアダプタカード「ZenkumanTM
PFW-41」が同梱され出荷され、WindowsNT4.0で動作するソフトウェア及び3ヶ月間のサポートが中心とした構成となる。
価格はオープンプライスであるが、実売で120万円程度となる見込み。
販売数量は、年間100本を見込んでいる。
同製品は、共信電気(店頭)、ダイトエレクトロン、蝶理(東証1部)、東通産業、住商電子デバイス他、一部パソコン流通より販売される。
株式会社テクノスコープは、Apple Computer社が1988年から開発している「ファイアワイア (FireWire)
/ IEEE1394」に注目し、約5年前より調査、開発を行い、その後「IEEE1394」関連製品をリリースしながら、開発技術を集積してきた。今後も市場形成の一助と成るべく「IEEE1394」関連製品を発表し続ける予定である。
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